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 流星雨の観測解説村上天文同好会観測計画




しし座流星雨・人工衛星への影響
(
NASA RELEASE: 98-177)


脇屋奈々代 訳


Donald Savage
Headquarters, Washington, C October 5, 1998
(Phone: 202/358-1547)

Ed Campion
Johnson Space Center, Houston, TX
(Phone: 281/483-5111)

Major Perry Nouis
U.S. Space Command, Peterson Air Force Base, CO
(Phone: 719/554-3525)

NASA RELEASE: 98-177

探査機を脅かす流星が増大するがゆゆしいものではない


 リスクについて研究しているNASA and Department of Defenseの専門家によれば、11月17日、しし座流星雨は、約半日間、地球近辺の探査機に対して、深刻ではないが、脅威を引き起こすだろう。
 毎年のしし座流星群は30年毎に見られるほどの激しさを期待されてはいないし、 1966年の流星雨のレベルに達することはない。たとえそうであっても、このイベントは世界の一部の地域に「劇的な光のショウ」を与えてくれる。特に、東アジアと西太平洋領域に。
 しし座流星群はComet Tempel-Tuttleから放出された破片に起源を持つ。この彗星は33年周期で太陽のまわりを周回し、その軌道上にチリや小さな粒子のような破片をまき散らす。毎年、地球はこの破片の中を通過し、その結果がしし座流星群である。流星は地球の上層大気内を疾走する。時折、その数は1時間に数十個にもなる。それが流星群である。
 この通過が、彗星が太陽に最接近---近日点通過---した1-2年以内に起こるとき、通常よりはるかに多くの流星に遭遇する状況が存在するだろう。これが流星雨である。 NASAのJohnson Space Center Orbital Debris Program Office in HoustonとAir Force Deputy Chief of Staff for Air and Space Operationsによる報告によれば、Comet Tempel-Tuttle は、1998年はじめに近日点を通過し、1998年に流星雨のステージをセットし、1999年にも再び流星雨が起こるようセットした可能性がある。
 しし座流星雨の物質は、約72km/sで移動する。典型的な流星物質は、1972km/sであることに比較してみよう。これは、地球近くの探査機の物理的、電子的ダメージが通常のものより大きいだろうと言うことを意味する。
 用心のため、スペースシャトルは、しし座流星群の活動期間中は宇宙を飛行しないだろう。そして、国際宇宙ステーションの最初のパーツの打ち上げは流星雨が静まるまで実行されない予定である。ハッブル宇宙望遠鏡は動かすことが出来るので、しし座流星群の期間中は近づいてくる流星物質とは反対方向へ向けられるだろう。
 その他の観測装置についても、アメリカ政府の人工衛星オペレーターによって探査機が受けるしし座流星群からのリスクを少なくするようオペレーとされ、太陽電池パネルを含め、探査機の流星物質の中を横切る部分を最小になるようにコントロールされる。敏感な探査機の表面部分がしし座流星群の方向をと逆を向くように回転させる。重要ではないシステムのスイッチを切る。電気の放出のような万一の場合の計画や回復計画を練る。この処理の期間中の探査機との交信を最小限にとどめる。しし座流星群の活動のピークの頃には、探査機のオペレーションセンターに働くクルーの人数を増やす。
 NASAと空軍は1998年のしし座流星雨の研究の指揮を執り、と見込みがありそうだと予想されている1999年のしし座流星雨の予想にそれを使う予定である。
 しし座流星雨の予想についての、このほかの情報については次のアドレスにアクセスせよ。

http://www-space.arc.nasa.gov/~leonid

http://www.spacecom.af.mil

地球軌道上の探査機に、しし座流星雨の物質が衝突する可能性を計算するための簡単なソフトが次のところに示されてある。

http://see.msfc.nasa.gov


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