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 しし座流星雨詳細流星雨の観測解説



しし座流星雨をどうやって見たらいいのですか?

しし座流星群の状況


● いつ?

2001年11月18日〜19日極大。アッシャー博士は、18日の午後7時19日早朝午前2時30分3時20分を極大時間と予測しています。中でも本命は3時20分で、ピーク時で1分間に60個の流れ星が予想されています。しし座が昇ってくるのは午後11時頃ですから、それ以降が観測可能時間ということになります。万が一ということもあるため、夜半から、早朝薄明が進行して空が明るくなるまで(午前5時30分頃)可能性があります。極大時間は、20分ほどしかありません。その前後は流れ星の数も極端に減少しますから、見過ごすとのないよう注意したいものです。



● どの方向に?

空全体に見えます。流星群や流星雨は、「輻射点」と呼ばれる位置から、流れ星が放射状に四方に流れます。しし座流星雨の場合は、輻射点がしし座の頭の部分にあり、しし座流星雨の名前の由縁となっています。一般に輻射点付近の流星は、短くゆっくり流れ、離れるほどに長く派手な流星が見えます。したがって、空のどの方向を見ても、流星雨の流れ星を見ることができます。


● 何が見える?

流星雨の醍醐味は、極大時に流れるおびただしい数の流星ですが、はたして、どのくらいの規模になるかは、その時にならないと分かりません。予測がはずれることはしばしばあります。流星は、様々な明るさのもの、色の変化するもの、爆発するもの、途中で分岐するものなど様々です。特に、明るい流星が流れた後にときどき現れる「痕(こん)」と呼ばれる煙のような現象は、その形を刻々と変化させ、10分以上も消えない「永続痕」が出現することもあります。


● どこで?

当日は、月明かりの影響は皆無の好条件です。市街地の空では、人工光の影響で空が明るく、暗い星が見えません。このことは、流星の見え方にも大きく影響します。郊外の暗い空では、はるかに多くの流れ星を見ることができます。また、視界も広い方が良いことになります。見晴らしの良い場所で、周りに人工光がなく、できるだけくらい空が理想的な観測地です。天気の状況が、最も心配されますが、天気予報をチェックして、場所を決定します。冬型になれば、日本海側の地域は悪天候になりやすく、太平洋側は晴天になります。

● どうやって?

肉眼で眺めるのが最上の楽しみ方です。流星雨になれば、その景観に大きな感動を味わうことができるでしょう。時刻を計って、10分、5分毎、1分毎に見えた流星の個数を数えるのも有益な観測です。流星の数が多くなったら1分毎にかぞえます。

写真撮影行いたい方も多いと思います。カメラは、バルブ撮影のできる一眼レフカメラが良く、レンズは、ズーム式でない単焦点の明るいレンズが良いでしょう。カメラを固定する三脚、バルブシャッターを保持するためのケーブルレリーズが必要です。

広角レンズは広い写野を撮影できますが、暗い流星は写りにくくなります。35ミリカメラの場合、標準50ミリから広角24ミリ程度のレンズが多く用いられます。

フィルムは、感度800〜3200のネガフィルムが無難でしょう。郊外の暗い空で撮影した場合の適正露出は下記表のとおりです。

レンズの絞りF1.4 フィルム感度ISO-3200 露出時間 1分
レンズの絞りF2.0 フィルム感度ISO-3200 露出時間 2〜3分
レンズの絞りF2.8 フィルム感度ISO-3200 露出時間 5分
レンズの絞りF4.0 フィルム感度ISO-3200 露出時間 10分

レンズの絞りF1.4 フィルム感度ISO-1600 露出時間 2〜3分
レンズの絞りF2.0 フィルム感度ISO-1600 露出時間 5分
レンズの絞りF2.8 フィルム感度ISO-1600 露出時間 10分
レンズの絞りF4.0 フィルム感度ISO-1600 露出時間 20分

空の状況で露出時間が変化します。つまり、明るい空では白く飛んでしまい、雲によっても変わってきます。上記のデータはあくまでも基準と考え、短い露出を含め段階的時間を変えて撮影を繰り返します。

たとえば、レンズの開放絞りが2.8ならば、絞りを2.8にして、ISO1600のフィルムを使用して基準は、10分ですが、実際は、10分、5分、3分の露出を繰り返します。


ビデオ撮影も可能です。まばゆいほどの明るい流れ星も流れますので、その様な流星は家庭用ハンディーカメラで写ります。ピントは、マニュアルにして無限遠にあわせておくことを忘れないように。

詳しい観測法

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